不眠症とは

不眠症は睡眠時無呼吸症候群(SAS)や過眠症などと共に睡眠障害のひとつに数えられ、同障害の中でも最も患者数が多いとされています。現代の日本では約3割の成人が不眠症状を経管し、1割ほどが不眠症に罹っていると報告されている身近な病気です。
不眠症は主に以下の4つのタイプに分けられます。
- ①入眠障害
- ②中途覚醒
- ③早朝障害
- ④熟眠障害
不眠症の原因
不眠症の原因として、まずはストレスなどの心理的な要因、こころの病気の関与が挙げられます。また体の痛みや痒み、加齢による頻尿なども不眠の原因となります。そのほか、周辺環境として騒音や明るさ、室温などの要因もありますし、アルコールやカフェインの摂取などの生活習慣も関連します。
不眠症の治療
不眠症の治療はまず要因が何かを診断する必要があります。身体的原因やうつ病などの精神的要因が考えられる場合はその治療を行う必要があります。一方、生活習慣の改善や周辺環境の調整で改善される不眠症もあります。
睡眠薬による薬物療法では、最近は副作用が少ないオレキシン受容体拮抗薬、メラトニン受容体作動薬など新しい薬も出てきています。従来のベンゾジアゼピン系睡眠薬は依存性に注意する必要があります。当院では主に精神科で診察いたします。