- 2026年1月30日
新しい肺炎球菌ワクチン『キャップバックス』とは?
1. はじめに
肺炎球菌による感染症は特に高齢者や持病のある方にとって重症化のリスクを伴い、死亡リスクが上昇します。2025年秋に日本でも接種が始まった最新のワクチン『キャップバックス®』について、従来のワクチンとの違いやメリットを分かりやすく解説します。
2. キャップバックスの3つの大きな特徴
ここが従来のワクチンと違うポイントです。
- ① 成人に「特化」した21種類のカバー範囲 侵襲性肺炎球菌感染症の原因となる血清型の約80%をカバーできるというデータがあります。肺炎球菌のカバー率においてはキャップバックスが最も広範となります(21価)。
- ② 「1回接種」で長期的な効果が期待できる これまでのワクチンのように、5年ごとに再接種を繰り返す必要がなく、原則1回の接種で長期間の予防が期待できます。
- ③ 接種スケジュールがシンプルに キャップバックスなら1回の接種で約80%の血清型をカバーでき、追加の接種も不要なため非常にシンプルです。
3. 2026年4月からの定期接種の変更について
2026年4月より、65歳の定期接種(公費助成)の対象ワクチンが変更されます。これまで主流だった『ニューモバックス®NP』から、より効果が長く続く『プレベナー20®)』へと移行する予定になっています。公費接種が開始となる「プレベナー20®」、新しく国内販売が開始された「キャップバックス®」ともに今後65歳以上の方には積極的に接種が推奨されます。
【当院のアドバイス】 今後定期接種(公費)ではプレベナーが標準となり推奨されます。より広いカバー率(特に成人で流行している型)を求める方には、自費でのキャップバックス接種が有力な選択肢となります。
4. こんな方におすすめ
- 過去に肺炎球菌ワクチンを打ったが、5年以上経過して追加接種を考えている方
- 糖尿病、心疾患、慢性肺疾患(COPDなど)などの持病がある方
- 「何度も打ちに行くのは面倒」と感じている方
5. 結び
以下現時点でのまとめです。
- 公費対象の年齢の方は、今年度中に ニューモバックス®NP(PPSV23) を接種してください。
- すでにニューモバックス®NPを接種済みの方は、最終接種から1年以上の間隔をあけて キャップバックス®(PCV21) を1回追加接種することをお勧めいたします。
- 公費対象外で、これから予防を始める方は、キャップバックス®を1回接種(自費)。
- 当院がキャップバックス®を接種を推奨する理由は、成人で増えている血清型まで広く対応できるためです。
どのワクチンがご自身に最適か、過去の接種歴や健康状態に合わせてご提案をさせていただきます。
新しい検査や治療法が出てきて情報が多く迷われることもあるかと思います。お一人おひとりの生活や価値観に合ったより良い選択ができるようサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
