- 2026年3月26日
甲状腺機能低下症(橋本病)とは?だるさ・むくみ・太りやすい原因とチェックリスト
1. 導入:こんな症状、心当たりありませんか?
最近、しっかり休んでいるのに疲れが取れなかったり、気分が落ち込んだりすることはありませんか? 「年齢のせいかな?」「最近忙しかったからかな?」と見過ごしてしまいがちな症状の裏に、「甲状腺機能低下症」という病気が隠れていることがあります。
2. 甲状腺機能低下症とは?
甲状腺で作られる「甲状腺ホルモン」は、新陳代謝(基礎代謝)に関与し、脂質代謝、糖代謝などのエネルギー代謝や骨代謝、薬物代謝にも影響しています。このホルモンの分泌が少なくなってしまうのが、甲状腺機能低下症です。体の代謝に関連する、あらゆる活動がスローダウンしてしまいます。
3. チェックリスト:当てはまるものはありますか?
甲状腺機能低下症の症状は多岐にわたります。以下の項目をチェックしてみてください。
- 体調の変化: 常に体がだるい、寒がりになった
- 見た目の変化: 顔や手足がむくむ、体重が増えた、抜け毛が増えた、皮膚が乾燥する
- 動作・心の変化: いつも眠い、やる気が出ない、物忘れが増えた、動作がゆっくりになった
- その他: 便秘など

4. 主な原因(橋本病など)
成人の原因疾患で最も多いのは、「橋本病(慢性甲状腺炎)」です。特に30代〜50代の女性に多く見られるのが特徴です。
5. 検査と治療について
「もしかして?」と思ったら、まずは血液検査でホルモンの数値を調べることが可能です。
- 検査: 甲状腺ホルモンの測定、甲状腺全体の腫れの有無、抗甲状腺抗体の有無を確認し診断します。甲状腺エコーで萎縮の有無が確認できます。
- 治療: 甲状腺機能低下が起こっている場合、内服薬で補う補充療法があります。この薬物療法によって、甲状腺機能低下症によって生じる顔のむくみや倦怠感などの症状は改善が期待できます。
6. 結び:お気軽にご相談ください
当院の内科は糖尿病を中心とした生活習慣病の診療をしていますが、同じ『内分泌疾患』である甲状腺のトラブルを抱えた患者さんも多く来院されます。糖尿病の影に隠れた甲状腺の病気を見逃さないよう、当院では甲状腺ホルモンの測定や甲状腺エコーなど積極的な検査を行っています。甲状腺の専門的な精査(細胞診など)が必要と判断した場合は、速やかに専門医療機関をご紹介いたしますので、まずは『最初の相談窓口』としてお気軽にご来院ください。
