- 2025年12月19日
75gOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)とは
75gOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)をご存知でしょうか?
糖尿病やその手前の状態(境界型)かどうかを詳しく調べるための検査で、
糖尿病の診断において非常に重要な検査です!
まず、空腹の状態で血糖値を測定し、
そのあとに「ブドウ糖75g(およそ甘いジュース1本分)」を飲んで、
1時間後、2時間後に血糖値を測定します。

→検査の受け方と流れ
- 検査前の準備:前日の過ごし方: 少なくとも10時間以上の絶食(水はOKです)。
- 検査当日の流れ:
- ① 空腹時採血 (0分): 基準となる血糖値とインスリン値を測定。
- ② 75gブドウ糖液の飲用
- ③ 30分後採血: 早期の血糖反応をチェック。
- ④ 60分後採血: 血糖値のピークをチェック。
- ⑤ 120分後採血: 2時間後の血糖値が、診断に最も重要です。
- 検査中の注意点:検査中は飲食は厳禁。血糖値に影響を与えないよう、安静にお待ちいただきます。
→75gOGTTが強く推奨される場合(現在糖尿病の疑いが否定できないグループ)
・空腹時血糖値が110-125mg/dL
・随時血糖値が140-199mg/dL
・HbA1cが6.0-6.4%
境界型糖尿病はその後の糖尿病発症リスクが高いことはもちろん、OGTT2時間値が140-199mg/dLであれば心血管イベント発症リスクが増加することが知られています。
最後に: 75gOGTTは時間がかかる検査ですが、ご自身の糖代謝の状態を知るために有用です。 糖尿病治療は早期治療が重要ですので、血糖値が高いと指摘された方は早めの検査をおすすめいたします。